せっかく新築一戸建ての住まいを建てるなら、質の高い住宅でいつまでも長く安心して暮らしたい、こんな方もいるはずです。それならば長期優良住宅とは何か知っておくと、新築一戸建てを検討する際には、色々と役立つかもしれません。長期優良住宅とは、長期にわたって質の良い状態で暮らすことができる、国や自治体から認定された住宅を指します。具体的には、長期間にわたる使用に耐えられるほどの構造及び設備があることをはじめ、居住環境等への配慮があることや、一定以上の住戸面積を有していること、維持保全の期間と方法を規定し、自然災害への配慮を行っていることなど、一連の条件を満たす必要があります。

そもそも国がこの制度を始めたのは、良質の住宅を建築し、それを手入れしながら、長期にわたって住み続けることができる、ストック活用型社会にふさわしい住宅の普及を目指したためです。したがって長期優良住宅の認定対象には、新築か中古か、あるいは一戸建てか共同住宅かは問われないのが基本です。もちろん長期優良住宅に認定されるには、厳しい認定基準が定められています。その項目は幅広く多岐にわたりますが、主なものとしては劣化対策や耐震性あるいは省エネルギー性の他、維持管理とその更新の容易性、そして居住環境や住戸面積、さらには維持保全計画などが挙げられます。

特に長期にわたって住み続けることができる観点からは、劣化対策の項目が重要でしょう。すなわち数世代にわたり住宅が使用できるように、構造躯体を設計して建設しなければなりません。いずれにしても長期優良住宅とは何か事前に知っておけば、理想的な新築一戸建てを手に入れることができるはずです。